2018/09/17
こんにちは、ほっかいどうです。
先日お笑いで有名な吉本興業がeスポーツ事業に本格的に参入することを発表しました。(細かいことは公式のこちらのページをご覧ください)
吉本の芸人でゲームといえば、このブログで攻略しているゲームのスプラトゥーン2のプロチームである『Libalent Calamari』に所属している、お笑いコンビ『裏切りマンキーコング』の西澤さんを思い浮かべます。その西澤さんも含めた計3名がよしもととプロゲーマーとして契約しました。
吉本興業という日本でも有名な企業がeスポーツに参入することも、芸人やタレントがプロゲーマーになることもメディアにeスポーツが顔を出す機会を増やすことに繋がるため、普段あまりゲームに関心の無い人にeスポーツを知らしめることにも繋がりますし、ゲームだって極めればスポーツと同じで娯楽以上の価値を生み出せるということも伝えることができます。
日本はeスポーツ後進国ですから、こういった取り組みがあることで世間におけるゲームの立場が見直されて、eスポーツ業界が盛り上がっていったらいいな~と思います。
そんなことを考えている中で、もしゲームがスポーツとして本格的に認められて扱いが変わったら、将来こんなことが起きてもおかしくないんじゃないか??みたいな妄想が始まったので今回はその妄想を話していこうと思います。そうです。この記事はほぼ妄想です。暇つぶしに読むとちょうどいいと思います。
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もし運動部みたいなゲーム部があったら
「ゲーム=スポーツ」という認識が一般的となった世界でなら、ゲームに真剣に取り組む部活動ができてもおかしくないんじゃないでしょうか。
毎日のように授業の後真剣にゲームを練習する環境が学校にあって、ちゃんと野球でいう甲子園のような全国大会があって、そこで優勝するために頑張るというもの。楽しそう。ただ問題はもちろんあります。
ゲームって言っても種類が多い
まずこれですよね。ゲーム部っつったってなんのゲームをやるのって話です。なんとなく野球部とゲーム部みたいな感じで話していましたが、おそらく野球部、バスケ部、サッカー部・・・みたいな感じでLoL部、Dota2部、Overwatch部・・・と、一種類のゲームが一つのスポーツ競技として扱われた方が自然ですよね。野球やバスケ等のスポーツがそれぞれ個別のルールを持った違う競技なので、一括りにゲームと言ってもルールが違うものは別々の競技として見られるべきでしょう。
ですがそうして分けていくととんでもない数の部活が生まれてしまうので、やはりゲーム部はゲーム部として一括りにすべきだと思います。
そしてそれだけゲームにも種類があるので、ゲーム部というものを作るにあたって大事なのはどのゲームがゲーム部で扱われるかを決めるという作業です。
どのゲームを取り扱うか
これってめちゃくちゃ難しいですよね。ゲームって言っても膨大な数がありますし。何より問題があるのは時代とともにそれぞれのゲーム自体が衰退していくことです。
スポーツでもルール変更はよくあることですが、ゲームはハードとソフトがどんどん変わっていきますから、ルール変更どころかコンテンツそのものの衰退・消滅のペースがとんでもなく早いです。しかもこればっかりはどうしようもないことですよね。テクノロジーとともにゲームも進化していきますから。普通のスポーツとeスポーツの最も大きな違いがここなんじゃないかなと思います。
とりあえず戦争系のゲームは却下されそう
学生がやっていてふさわしい内容でなければならない、みたいなこと言いだしそうですよね。教育委員会とかが。いやまあでもごもっともですよ。できるならばCEROレーティングAのゲームをやらせたいですよね。
例えば「レインボーシックス シージ」がプロライセンスの対象になっていますがレーティングはD(17歳以上対象)なので17歳以上の人しか選手としてプレイできません。だからそのあたりはダメそうです。
対象となるゲームがまず学生がやっていてイメージが悪くないかどうかっていうので判断されることになるでしょうね。
取り扱うゲームが決まったとして
たとえいくつかのゲームが部活動の対象となったとしても、それらがずっと残るなんてことはなく平気で消滅します。そのため何年かに一度のペースで対象となるゲームの見直しが必要になるってことです。大会の競技内容が変わる部活ってなんかすごいですよね。まあでもこの問題は学生が古くなってきたゲームに加えて新しく対象となるゲームも練習していればいい話ですからなんとかなりそう。できれば一つのゲームに集中したいでしょうけどね。仕様は違っても同じジャンルで基礎的な部分が似通っているモノであれば無理はなさそうです。センスのある人だったら複数の競技に同時エントリーなんてこともあり得ますよね。水泳の大会みたいに。
あとここまでコンシューマーゲームを前提に話をしていたのですが、ゲームセンターにあるアーケードゲームなんかは学校に置くこと自体無理がありますからね。でもあれらもゲームだからなあと考えるとなんとも言えない気持ちになります。
最終的にはゲーム部用のゲームが作られるんじゃ・・・
これ本当にありそうですよね。なんかFPS部門、MOBA部門みたいな感じでゲーム部用のゲームをつくってそれで競わせるっていう。よくよく考えたら一般企業が一般向けに発売したゲームを使うってなんか変ですもんね。
教科書は文部科学省が教科用図書検定規則ってのを出してるみたいなんで、それに合わせて部活動用ゲーム検定規則ができれば良いんですかね。
教育機関に組み込むってなるとこんなことまで考えなきゃいけないのかと思って書きながらうんざりしてます。いくらゲーム部っつったって肝心のゲームがお役所主導で作られたつまらないモノなんだったら誰も本気でやりませんよね。世間で流行ってるゲームを検定して採用する方が良さそうです。
これで学生向けに作り出されたゲームがめちゃくちゃ面白かったりしたらそれはそれでいいですけどね。(笑)
大会はどんな感じが良いんだろう
やっぱりゲームの大会と言われて今パッと思いつくのはRAGEですね。3月21日にも『RAGE 2018 spring』が幕張メッセで開催されます。今回のRAGEではスプラトゥーン2の大会も行われるのでとても見に行きたい・・・。ニコニコ闘会議で行われたスプラ甲子園は見に行けなかったので・・・。ニコニコ闘会議もゲーム部の大会と言うものを考える上で参考になりそうですね。
やはりゲームはスポーツよりも場所をとらずにできるので、先に挙げた二つのイベントのように大きな会場でやる必要も無いかと思われますが、人気のあるスポーツの全国大会ともなるとテレビ中継は当たり前でお客さんもいっぱいいますから、それこそ大きなイベントとして取り扱った方が良さそうではあります。ゲームはやらずとも実況や生放送は見るという人は結構いるので、テレビでゲームの全国大会を放送するよ!なんてことになったら、ルールのわかりやすい人気タイトルだったら視聴者は獲得できそうですけどね。
同時に複数のゲーム(種目)の試合をやるのか、日にちを分けて一種目ずつやるのかという問題もありますよね。前者の方が機材トラブルなどのリスクを分散できそうですけど、多種目参加者の存在も考慮するとやはり後者の方が良いのかななんて思います。
実際ゲーム部ができたとして
ゲーム部では運動部のようにゲームを練習することを今回想定しているんですけど、今現在の状況でゲーム部ができたとしても、まあオタクたちが集まる憩いの場程度になるんじゃないかと思うんです。
自分は高校時代文系だったのですが、理系クラスにいっぱいいたオタク達とばかりつるんでいました。文系クラスにもオタクはいたけど少なかったんです。そしてそいつらと潰れかけの同好会みたいな部活に入って一応部活動もしながらゲームをしたりしてましたね。だからゲーム部っていうものを考えるとやはり体育会系とは程遠い景色しか浮かびません・・・。
オタクの巣窟にはならない?
しかし今回は運動部のようなゲーム部を想定しています。やる気が違うんですよ。競技として、eスポーツとしてのゲームをやっていく部活なんです。だから朝練もあるし、プレイする体力をつけるためにきっと走り込みをしたりもするんじゃないかと思います。ふざけていたら顧問やコーチにも怒られることでしょう。まあ運動部でも本気度や強さの程度は違うので学校によってそこらへんは変わってくるんでしょうけどね。
オタク=キモイって言う時代ではなくなってきていますが、やはりオタク特有の雰囲気ってあるじゃないですか。挙動とか、しゃべり方とか。めっちゃ普通な感じなのにえげつないオタって人もいますけども。がちがちの運動部なのにめちゃくちゃオタク趣味って人もいますけどもね。オタクっていうか陰キャラって言った方が良いのかもしれないですけど。
まあニュアンス的にはそんな感じの、ありがちなイメージの「オタク」みたいな人たちがゲーム部の部員になるのかなと最初は漠然と考えていたのですが、「ゲームがeスポーツとして一般的に認識」されている世界の「運動部のようなゲーム部」にいるのはオタクではなく坊主頭の野球部のようなゴリゴリの体育会系なのではないか・・・というイメージが浮かんできました。
ゲームがリア充コンテンツになる
ゲームやアニメなどの文化に没頭している=オタク=ナードという発想自体古臭くてしょうもないモノなのですが、やっぱりザ・青春みたいな感じを出してるやつらとか、休み時間になるたびにトイレの鏡で髪の毛を整えてるやつらとか、やたらと制汗剤を振りかけまくってるやつらだとか、なんというか嫉妬にまみれていますがそういうキラキラしたカーストの上位みたいな人たちが結局ゲーム部の中心になるんじゃないかなと思います。
まあ要するにナードはコンテンツによって生まれるのではなく本人の精神性や社交性によって生まれるんですよ。なんかすごい話が逸れてしまった。ちょっと自分でも何言ってるかわかんなくなってるんですけど、要するに世間的に奨励されていたりするものに取り組んでると社会的な承認を受けているような気になるので、今の世の中だったら「ゲームばっかやってる陰気なヤツ」として見られてる人が「ゲームに一生懸命取り組んでいるヤツ」として見られるようになるわけです。周囲の見る目が変わるってことですね。周囲の認識に振り回されたくは無いですが、それが変わるだけでそこに関わる人間も変わっていきますよ。ガッシュ読んでください。清麿だって変われた。
承認欲求が満たされてる人は自信を持つのでそりゃまあリア充感は出ますよ。てかリア充になってるんですよその時点で。・・・この話がやたらと長くなっている時点で、あ、こいつ陰キャの非リア充なんだなってのがモロバレですよね。もういいやここらへんでやめとこう。
規模はどれくらいになるか
部員がどんなやつらになるかとかは置いといて、ゲーム部ができたとしてどれくらいの規模になるんでしょうね。ちなみに日本高等学校野球連盟によると、加盟している学校の公式野球部の部員数は平成29年度で161,573人だそうです。比較としてなんとなくフェンシング部の人数を調べてみたらだいたい2,500人でした。差がすげえ。そもそもフェンシング部がある学校が少ないのでしょうがないですが。
ゲーム部ってPCゲームとコンシューマーゲームをやるってなったとしてもある程度のサイズの部屋が用意できればあとはモニター、PC、PS4などのハードを用意すれば良いので比較的導入はしやすそうではあります。でもネットワーク構築関連が色々めんどくさそう。
導入に関してはうまくいくとして、人数が多すぎたらプレイできない人もでてくるから家で練習しろみたいなことになったりして、そういう問題も発生しそうです。
問題が多すぎてきりがないので一回無視して話を進めてみます。全国的に環境が整っているならばそれこそ野球部に匹敵するような人数になってもおかしくないですよね。言ってしまえば運動が苦手なヤツでもスポーツとして取り組めるわけですから人気は出そうです。
ただゲームが好きだから入るってことにはならないでしょう。ゲームっつったってどうぶつの森みたいなのんびり系のモノが好きって人もいますし。競技性があるゲームが好きな人しか入りません。そういうフィルターがあると考えると結構入る人間は限られてくるのかもなんて思ったり。まあでも環境さえ整ってしまえば人口は多くなることでしょう。
プレイヤーのレベルは上がるか
これは当然上がるんじゃないでしょうか。真剣に取り組むプレイヤーの人口が増えれば増えるほど競争も激しくなります。区大会とか県大会みたいなのもあるでしょうし、人数の多い部活では代表を決める戦いがあってもおかしくない。学内でも学外でも激しく競い合うことができるんです。
中学生高校生は吸収力も高いし、部活ともなればさらに成長は速いはず。
少なくとも周りのサポートが手厚くなったり競う相手が増えたりすることはプラスに作用すること間違いなしですね。
プロへの道筋ができる?
プロスポーツ選手やオリンピックに出るような選手ってちっちゃいころから目をつけられてたりしますよね。卓球の愛ちゃんとか。野球だと高卒ルーキーで清宮選手が話題になったりもしてます。そんな感じでゲーム部での実績が良くてそのままプロゲーマーとしてプロゲーミングチームにスカウトされるなんてことがあっても変じゃないですよね。
ゲームというものの見られ方が変わればそれがごく当たり前になるかもしれないです。
そうなってくるとゲームは競技としてやっているのは当たり前で、小学生のなりたい職業ランキングの上位にプロゲーマーが入ってるなんてことになっちゃったりしてもおかしくないんじゃないですか。youtuberがランクインする世の中ですからあり得る話です。
まとめ
色々書いていきましたが結構新しい文化を学校っていう場所に持ち込むとなると問題が多いですね。ただできるだけ若いころからゲームに真剣に取り組むことを支援してもらえる環境があったらとんでもないゲームセンスを持った存在が生まれそうなんて思っちゃいます。将棋で言う藤井六段みたいなね。
部活という形でゲームに取り組むということができれば、それこそプロの世界ももっと層が厚くなって更に面白くなっていくんじゃないでしょうか。
ここまですべて妄想
てな感じで妄想垂れ流してたんですけど暇つぶしになったでしょうか。このしょうもない話ではもし部活動があったらということをテーマにして進めていきましたが、書いてるうちに「周囲の環境が変わらなければeスポーツは進んでいかないんだな」ってことを考えるようになりました。
結構周りの人にeスポーツとかプロゲーマーの話をしてみると、「ゲームがスポーツ?プロゲーマー?何言ってんの(笑)」みたいな感じで返されるんですよね。こんな風に言われる環境でプロゲーマーをやってる人たちってどんな気持ちなんでしょう。きっと周囲の認識が変わればプロゲーマーももっと輝けるのに。
とは言え環境は今もちょっとずつ変わっているんでしょう。最近だと日本eスポーツ連合(JeSU)ができたり、最初にも書いたように吉本がeスポーツ産業に参入したりだとか。それこそプロゲーミングチームの人たちだったり、実際に社会でゲームに携わっている人たちはeスポーツの認知・理解を広げるため、すでに多くの活動しているはずです。
自分はただ趣味でブログ作って書きたいこと書いてるだけなので志も影響力も無いし何かしてもしょうがない気もするんですが、それでもゲームが好きだしeスポーツが盛り上がったら楽しいだろうなと思うので、もしこれを読んで気が向いたなら周りの人にeスポーツの話をしてみてください。たぶんこういう地道なことを積み重ねていくうちに環境は変わっていくのかなと。ちりも積もればってやつ。
自分にとってはゲームですごいプレイをしている人も運動ですごいプレイをしている人も同じくらい価値のある存在なので、トップのスポーツ選手が年俸何十億ももらったりしてるんだからプロゲーマーだってそれくらい貰える世の中になって欲しいものです。
と、なんだかいい話風にしてますけどこの記事9割妄想なんだよなあ。まあでもたまにはこういうのもありかなっていうね。攻略記事を書けよって話ですけど。
はい。てなわけで、以上。